平和公園地域猫便り・・・風にのって走れキンコ【転載】
平和公園地域猫の会さんより転載です。
姿を見せなくなっていった平和公園の地域猫の中にキンコという雌(手術済み)がいる。
毛が真っ白の美形の猫だった。ボンコのお気に入りだったので、名刺に印刷したくらいだ。
その子はある日急に後ろ足が一本不自由になってしまった。我々は獣医に診察を仰いだが、原因不明でどうすることもできなかった。キンコはヒョコヒョコ足を浮かせて歩いていたが、走るときは風のように全速力で力強く走っていたので心配はしなかった。朝の餌やりの時間はゲンコツがキンコを守るようにいつも寄り添っていた。まだまだ春浅い寒い時期だ。中国や韓国からの観光客の目にも留まって、足をたたいてみせ、「あっち、あっち」とキンコのいる方向を指差して 我々に教えてくれるので、笑顔でうなづいて「ありがとう、だいじょうぶ!」と応えていたのだった。
そのキンコが ある日突然姿を消したのである。
目立った子なので、朝の散歩に公園を訪れる人たちからも情報を求めたり、付近の訊き込みをしても探し出すことが出来なかった。まるで神隠しにあったように・・・・・
もう一度、その姿を見たい!風にのって走るキンコを・・・・
キンコ
平和公園地域猫の会さんより http://parkcats.weblike.jp/wordpress/wp-content/uploads/2010/02/pp016-002.jpg